「ウイルスに感染しました」は偽物!サポート詐欺の手口と今すぐできる対策

パソコンを使っていると突然、画面いっぱいに「ウイルスに感染しました!今すぐ電話してください」というメッセージが現れた――そんな経験はありませんか?実はこれ、サポート詐欺という巧妙な罠です。警察庁によると2025年上半期だけで認知件数679件・被害額約8億5,000万円に達しており、被害は拡大し続けています。

何が起きているのか

サポート詐欺とは、パソコンやスマートフォンでウェブを見ているとき、突然「ウイルス感染」を装った偽の警告画面を表示させ、そこに書かれた電話番号に電話させて金銭を騙し取る手口です。

2025年5月、警察庁はインド中央捜査局(CBI)との共同捜査で、日本人を狙ったサポート詐欺グループの被疑者6人を検挙したと発表しました。海外から組織的に日本人を標的にしている深刻な状況です。

被害者の多くは50〜70代のパソコン利用者ですが、スマートフォンを通じた被害も報告されており、年齢を問わず注意が必要です。

手口の解説

サポート詐欺の手口4ステップ図解:偽警告→電話→遠隔操作→被害

①【接触】偽の警告画面を表示する
ウェブサイトを閲覧中に、突然「ウイルスを検出しました」「Windowsがブロックされました」という警告画面が全画面で表示されます。警告音が鳴り続けることもあり、パソコンが壊れたと錯覚させます。

②【信用させる】電話をかけさせる
画面に「マイクロソフト」「セキュリティセンター」などと書かれた電話番号が表示され、「今すぐ電話してください」と誘導します。電話に出た相手は流ちょうな日本語で「深刻なウイルスが見つかった」と話し、安心感を与えます。

③【遠隔操作】パソコンを乗っ取る
「修復のためにソフトをインストールしてください」と言われ、遠隔操作ソフト(AnyDeskなど)を入れさせられます。インストールすると、相手がパソコンを自由に操作できる状態になります。

④【金銭要求】サポート料金・ギフトカードを要求
「修理代として数万円必要」と言われ、Amazonギフトカードやコンビニ払いで支払いを要求されます。インターネットバンキングを開かせ、直接送金させるケースも報告されています。

今日からできる対策

警告画面が出ても絶対に電話しない
本物のマイクロソフトやアップルが電話番号を表示してサポートを求めることはありません。警告音が鳴っても落ち着いてパソコンの電源を切りましょう。

画面が固まったらまず強制終了・再起動
キーボードの「Alt+F4」や「Windowsキー+D」で画面を閉じ、再起動してください。それだけで偽警告は消えます。

遠隔操作ソフトは絶対にインストールしない
AnyDesk・TeamViewer・QuickSupportなどのソフトをサポートと名乗る相手に言われてインストールすることは、鍵を渡すのと同じです。

ギフトカード・コンビニ払いでのサポート代金は詐欺のサイン
本物のITサポートがギフトカードで支払いを求めることはありません。要求された瞬間に詐欺と判断してください。

家族や周りの人に話してみる
「おかしいな」と思ったら、一人で悩まず、すぐに家族や知人に相談しましょう。その一声が被害を防ぎます。

もし被害に遭ったら

すでにお金を払ってしまった場合や、遠隔操作をされてしまった場合は、すぐに行動してください。

  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):消費生活センターにつながります。返金の手続きを相談できます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:警察への相談窓口です。証拠(画面のスクリーンショット・振込明細など)を手元に準備してから電話しましょう。
  • 🏦 銀行・カード会社へ連絡:不正送金や不正利用が疑われる場合は、すぐにカードを止める手続きを取ってください。
安国院道和
安国院道和

突然の警告に焦る気持ち、よく分かります。しかし焦りこそが詐欺師の狙いです。画面に何が映ろうと、まず深呼吸をひとつ。電源を切って、家族に電話する。それだけで、あなたのお金と大切なパソコンを守ることができます。

出典

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