「私もこの方法で月50万円稼いでいます」「先生のおかげで資産が3倍になりました」――YouTube動画のコメント欄に並ぶこんな言葉、実は詐欺師が仕掛けた罠かもしれません。警察庁の統計によると、SNS型投資詐欺の最初の接触ツールとしてYouTubeが急増しており、2025年は投資・ロマンス詐欺合わせて被害額が1,826億円超(前年比増)に達しました。
何が起きているのか
警察庁・SOS47の2025年7月末統計では、SNS型投資・ロマンス詐欺の最初の接触ツールとしてInstagram(157件)に次いでYouTube(129件)が急増し、前月比で大幅に増加しました。投資系・資産形成系の動画コメント欄が詐欺師の新たな「獲物探し」の場になっています。
2025年のSNS型投資詐欺の認知件数は9,538件(前年比+48.7%)、被害額は1,274.7億円。ロマンス詐欺を合わせると被害総額は1,826億円を超え、いずれも過去最悪を更新しています。
手口の3ステップ

① YouTube動画のコメント欄で接触する
投資・副業・資産形成などの動画に「私もこの方法で成功しました」「詳しくはDMで教えます」などのコメントを大量投稿。興味を持った視聴者がコメントすると、個別メッセージで誘い込みます。
② LINEや専用アプリに誘導して信頼を築く
「もっと詳しい情報をLINEで送ります」と外部のチャットに移行。毎日連絡を取り合い、成功事例を見せながら徐々に信頼させます。「ロマンス詐欺」型では恋愛感情も絡めてきます。
③ 偽の投資アプリに入金させ、出金できなくする
専用の投資アプリに誘導し、最初は少額で「利益が出た」ように見せます。調子づいて大きな金額を入れると「税金が必要」「手数料を払えば出金できる」と追加請求。最終的に連絡が取れなくなります。
今日からできる具体的な対策
✅ YouTube・SNSのコメント欄の「成功報告」を信じない
コメント欄に並ぶ成功体験の多くは、詐欺グループが用意した「サクラ」です。どんなに具体的に見えても疑ってください。
✅ 「DMで詳しく教えます」は詐欺のサイン
正規の投資サービスは、コメント欄から個人DMに誘導することはしません。誘われた時点で詐欺を疑いましょう。
✅ 公式の登録・認可がない投資話には乗らない
金融庁の「金融商品取引業者」として登録されているか必ず確認してください。金融庁のウェブサイトで検索できます。
✅ 「利益が出ている」画面を見ても出金できるか確認する
アプリ上の数字はいくらでも偽造できます。小額でも実際に出金できるか試してから追加投資してください。
✅ 家族・消費生活センター(188)に相談する
「怪しいかも」と思ったら一人で抱え込まず、すぐに「188」に電話してください。お金を振り込む前に相談することが大切です。

かつて詐欺師は電話で近づいてきた。今やYouTubeのコメント欄にまで潜んでいます。「儲かっている人がこんなに!」という光景は、詐欺師が人為的に作り上げた幻です。動画を楽しむのはよいが、コメント欄からのDMには絶対に乗らないでください。
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