「投資AIの開発者です」はSNS詐欺!現金9,000万円被害・受け子逮捕の手口と対策

「私は投資AIの開発者です。私のシステムを使えば、誰でも確実に利益が出ます」——SNSに届いたそのひと言が、9,000万円の被害への入り口でした。2026年5月、東京・板橋区に住む女性が投資AIの開発者を名乗る人物にだまされ、現金760万円を直接手渡してしまいました。AIと投資という最新のキーワードを組み合わせた詐欺が、全国に広がっています。

何が起きたのか

SNSを通じて「投資AIの開発者」を名乗る人物から接触を受けた女性は、「AIが市場を分析して利益を出せる」との説明を信じ、専用の投資アプリに誘導されました。画面上では着実に資産が増えているように見えていましたが、いざ引き出そうとすると「手数料が必要」「システム解除のために追加支払いを」と次々に現金を要求されました。

女性は繰り返し指定の場所へ向かい、現れた職業不詳の男(30代)に現金を直接手渡しました。このうち760万円を詐取した疑いで男が警視庁に逮捕。女性が被害を受けた総額は約9,000万円に上るとみられており、警視庁が詐欺グループの全容解明を進めています。

手口の解説

投資AI詐欺の4ステップ:SNS接触→偽アプリで信用→現金手渡し→全財産が消える

①【接触】SNSで「AI開発者・著名人アシスタント」を名乗りDM送付
InstagramやLINE、FacebookなどSNSのダイレクトメッセージで「投資AIを開発している」「有名投資家の知り合い」などを名乗る人物から突然連絡が届きます。プロフィール写真や実績が整っており、一見すると本物らしく見えます。

②【信用構築】偽の投資アプリで「利益が出ている」と見せる
専用の投資アプリやサイトに登録させ、画面上に「資産が増えている」グラフを表示します。最初は少額の成功を演出して信頼を積み重ね、徐々に大きな金額を投じさせます。

③【現金要求】出金しようとすると次々に追加費用を要求
「利益を引き出すには税金を先払いして」「システム解除料が必要」など、もっともらしい理由をつけて何度も追加の現金を要求します。要求に応えるほど深みにはまります。

④【直接回収】「職員」を名乗る人物が現金を直接受け取りに来る
「投資機関の担当者が集金に伺います」と言って、受け子(運搬役)が自宅近くや指定場所に現れ、現金を直接受け取ります。手渡した瞬間に取り戻すことはほぼ不可能になります。

今日からできる対策

SNSで「投資の勧誘」が来たら、即ブロック・無視
面識のない人物からの投資話は、どれほど丁寧な文章でも詐欺の入り口です。返事をせずにブロックしてください。

「AIを使えば確実に儲かる」は詐欺の決まり文句
AIを使っても投資の利益を保証することは法律で禁じられています。「確実に」「絶対に」という言葉が出たら詐欺と判断してください。

出金できない・追加費用を求められたら詐欺確定
本物の投資で「出金するには先に手数料を払え」と言われることはありません。そう言われた瞬間が詐欺と確信するタイミングです。

現金を「直接手渡し」は絶対にしない
正規の金融機関が現金の手渡しを求めることはありません。「職員が取りに伺います」と言われたら断り、警察へ相談してください。

家族に話す・消費者ホットラインに相談する
「秘密にしてほしい」「家族には言わないで」と口止めされたら詐欺の証拠です。すぐに家族や相談窓口に打ち明けてください。

もし被害に遭ったら

  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):返金・被害回復の相談ができます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:詐欺被害として届け出てください。SNSのやりとりや送金履歴のスクリーンショットを保管しておきましょう。
  • 🏦 振込先銀行に即連絡:口座凍結を依頼できます。早い対応が被害回復につながります。
安国院道和
安国院道和

「AI」という言葉は、今とても信頼されています。だからこそ詐欺師が悪用します。「AIを使えば確実に儲かる」と言われたら、それは詐欺の決まり文句です。SNSでの投資の誘いは、まず疑ってかかりましょう。

出典

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