「ETCの未払い料金があります。こちらから手続きをしてください」。夏の帰省シーズン、そんなSMSが届いたらどうしますか?そのメッセージ、詐欺師からのものかもしれません。
何が起きているか
2026年の夏、高速道路のETC(自動料金収受システム)を装ったSMS詐欺「スミッシング」が急増しています。スミッシングとは、SMSを使ったフィッシング詐欺のことです。
トビラシステムズが2026年7月に発表したレポートによると、同年6月時点で金融・決済サービスを装ったSMSの40.8%がフィッシング詐欺であることが確認されています。「ETC利用照会サービス」や「首都高ドライバーズサイト」を騙るSMSが特に増加しており、旅行や帰省でETC利用が増える夏休みシーズンに合わせて被害が拡大しています。
手口の解説

ETC詐欺(スミッシング)は、次のような流れで被害が発生します。
①SMS(ショートメッセージ)が届く 「ETC未払い料金があります」「通信異常が発生しました」「24時間以内に手続きしないとサービスが停止されます」などの文面で、SMSが届きます。URLリンクが添付されており、焦りを煽る言葉が並んでいます。
②本物そっくりの偽サイトに誘導される リンクをタップすると、「ETC利用照会サービス」や「首都高ドライバーズサイト」の公式サイトにそっくりな偽サイトが表示されます。デザインや文章が本物と見分けがつかないほど精巧に作られています。
③クレジットカード情報を入力させる 偽サイトで「料金の支払い」や「本人確認」を求められ、クレジットカード番号・有効期限・セキュリティコード・パスワードなどの入力を促されます。入力した情報はすべて詐欺師に盗み取られ、不正利用されます。
なお、本物のETC利用照会サービスは、SMSやメールのリンクからカード情報や個人情報を求めることは一切ありません。
今日からできる対策
- ☑ 「ETC未払い」「料金滞納」などのSMSが届いても、リンクは絶対にタップしない
- ☑ 本物かどうか確認したいときは、SMSのリンクからではなく、ブラウザで「ETC利用照会サービス」と直接検索してアクセスする
- ☑ 焦らせる文面(「24時間以内に」「サービス停止」など)は詐欺のサイン。一度立ち止まって家族に相談する
- ☑ ETCカードに登録したクレジットカードの明細を定期的に確認し、身に覚えのない引き落としがないかチェックする
- ☑ スマホのセキュリティアプリや迷惑SMS対策機能を活用する
もし被害に遭ったら
偽サイトにカード情報を入力してしまった場合は、すぐに次の対応を取ってください。
- クレジットカード会社に連絡し、カードの利用停止・再発行を依頼する(カード裏面の番号に電話)
- 消費者ホットライン「188」(いやや):消費生活に関する相談窓口です
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺被害や不審なSMSの相談ができます
- フィッシング対策協議会(info@antiphishing.jp):不審なサイトの報告先です

「焦らせて、タップさせる」のが詐欺師の常套手段です。どんなに急かされても、まず一度スマホを置いて、家族に見せてみてください。本物の公式サービスが、SMSのリンクからカード情報を求めることは絶対にありません。
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