「スキマ時間で簡単に稼げます」。そんなSNS広告がきっかけで、105万円をだまし取られた事件が三重県で起きました。同じ広告は、誰の元にも届きます。
何が起きたか
三重県警鈴鹿署は8月17日、鈴鹿市の女性(20代)が現金約105万円をだまし取られたと発表しました。
女性は8月11日ごろ、SNSで見つけた副業の広告をきっかけに、ある人物のLINEアカウントと知り合いました。
勧められるままLINEグループに参加し、グループ内でのやり取りに従いました。
8月13日から15日にかけて、指定された口座に現金を振り込みました。総額は約105万円にのぼります。
振り込んだ後に詐欺と気づき、鈴鹿署に相談したことで被害が発覚しました。
SNSを入り口にした副業詐欺は、全国各地で相次いで報告されています。警察庁や消費者庁も、同様の手口に繰り返し注意を呼びかけています。
手口の解説
今回の詐欺は、3つの段階で進みました。段階を踏んで信用させるため、被害者は詐欺だと気づきにくくなります。
①副業広告で興味を引く
SNS上に「スキマ時間で稼げる」といった広告を出し、興味を持った人にLINEアカウントで接触します。
②LINEグループに参加させる
個別のやり取りから、大勢がいるように見えるLINEグループへ誘導します。他の「参加者」のやり取りを見せ、儲かっている雰囲気を演出します。実際は詐欺グループが用意した偽の参加者である場合がほとんどです。
③振込を繰り返し指示する
「作業を進めるには先に入金が必要」などと理由をつけ、指定口座への振込を複数回にわたって指示します。1回ごとの金額は少なくても、繰り返すうちに高額になります。

今日からできる対策
- 「誰でも簡単に稼げる」広告は、まず疑いましょう。楽な副業ほど注意が必要です。
- LINEグループへの参加を勧められたら、一度立ち止まりましょう。知らない人ばかりのグループは危険信号です。
- 副業で「先に入金」を求められたら、詐欺のサインです。仕事をする側がお金を払う副業は基本的にありません。
- 一人で判断せず、家族や友人に相談しましょう。それだけで被害を防げます。
- 個人名義の口座への振込を求められたら、その時点で取引をやめましょう。
もし被害に遭ったら
すでにお金を振り込んでしまった場合は、すぐに警察(110番)か最寄りの警察署に相談してください。お金に関する相談は、消費者ホットライン「188」も利用できます。判断に迷ったときは、警察相談専用電話「#9110」に相談しましょう。
LINEのやり取りや振込明細は、消さずに残しておきましょう。スクリーンショットで保存しておくと、相談や捜査の際に役立ちます。

儂の耳にも「楽に稼げる」という甘い話はよく届く。だが、うまい話には裏があるものじゃ。副業を始める前に、家族へひと声かけてはくれぬか。それだけで防げる被害がある。
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