「警察から手紙が届いた」。赤いレターパックを開けると、あなたの名前・住所・生年月日が印刷された「逮捕状」が。こんな手口で全国の高齢者が狙われています。
何が起きたか
2026年に入り、自宅に偽の逮捕状が封入されたレターパックが届く詐欺が相次いでいます。
愛知県では2026年1月〜4月の4か月間だけで30件以上の被害が確認されました。福岡県でも被害が報告されており、ある事例では約3,000万円をだまし取られています。
ニセ警察詐欺とは「警察官・検察官などの公務員を名乗り、逮捕をちらつかせて金品をだまし取る手口」の総称です。2025年の全国被害額は985億円を超えています。
手口の解説

レターパック偽逮捕状詐欺は、次のような流れで被害が発生します。
①接触 警察官や検察官を名乗る人物から電話がかかってきます。「あなたに逮捕状が出ています」「詐欺の加害者として名前が挙がっています」と告げます。
②レターパックが届く 電話から数日後、赤いレターパックが自宅に届きます。中には被疑者欄に被害者の名前・住所・生年月日が印刷された、本物そっくりの書類が入っています。「組織犯罪処罰法違反」などと記載されており、一見すると公文書のように見えます。
③信用させる 「書類は届きましたか。本物です」と再度電話し、書類の存在で信頼させます。「他の人には絶対に話さないで」と口止めし、家族や警察への相談を妨げます。
④金銭を要求する 「示談金を払えば逮捕を回避できる」「証拠品として現金を預ける必要がある」などと言い、現金や金品を要求します。宅配便・直接手渡し・レターパックで現金を送らせる手口も確認されています。
今日からできる対策
- ☑ 「レターパックで逮捕状が届く」のは詐欺。本物の逮捕状がレターパックで届くことはありません
- ☑ 「警察・検察を名乗る電話」+「書類が届く」のセットが詐欺の典型パターン。手口を知るだけで防げます
- ☑ 書類に自分の個人情報が書かれていても驚かない。名前・住所は詐欺師がさまざまな方法で入手しています
- ☑ 「示談金」「口外しないで」と言われたら詐欺確定。すぐに家族または警察に連絡する
- ☑ 一人で判断せず、必ず信頼できる家族や知人に相談する
もし被害に遭ったら
「不審な書類が届いた」「お金を渡してしまった」という場合は、すぐに次の窓口へ相談してください。
- 消費者ホットライン「188」(いやや):消費生活に関する相談窓口です
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺の被害・不審な電話や書類の相談ができます
- 最寄りの警察署:被害に遭った場合は迷わず被害届を提出してください

公文書の偽造は詐欺師の得意技です。書類が届いたからといって、本物とは限りません。「警察や検察が示談金を要求することは絶対にない」と覚えておいてください。困ったら、まず「#9110」に電話を。
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