パソコンを使っていたら突然「ウイルスに感染しています!今すぐこちらに電話を」という画面が出て、警告音が鳴り響いた——そんな経験はありませんか?これはサポート詐欺と呼ばれる詐欺の手口です。トレンドマイクロの調査によると、2025年12月から2026年5月の約5か月半で1,300万通以上の偽メールが配信されており、誰でも狙われる状況になっています。
何が起きているのか
2025年12月中旬から2026年5月にかけて、大規模なサポート詐欺キャンペーンが観測されました。約24万件のIPアドレスから1,300万通以上の偽メールが配信され、誘導先として33,000以上の偽警告サイトが使い捨てで悪用されていたことが確認されています。
特に2026年2月にはピーク(1日平均約16万通)に達し、国税庁・大手ECサイト・金融機関など実在する機関を装ったなりすましメールも2026年4月から急増。企業や自治体・学校まで被害が広がっています。被害額は1件あたり数十万円から数百万円に及ぶケースもあります。
手口の解説

①【接触】偽の警告メールが届く・またはサイト閲覧中に偽画面が出る
「お使いのパソコンにウイルスが検出されました」「セキュリティに問題があります」という偽メールが届いたり、ウェブサイトを見ていると突然偽の警告画面が全画面で表示されます。警告音やアラーム音が鳴り続けることもあります。
②【誘導】「今すぐ電話を」と画面に番号が表示される
画面に「マイクロソフト」「セキュリティセンター」などを名乗るサポート電話番号が大きく表示されます。「このままにしておくと個人情報が盗まれます」と不安を煽り、電話をかけさせます。
③【巧みな説得】電話で「サポート担当者」が応対し信頼させる
電話に出た人物は流暢な日本語で「問題を解決します」と言い、遠隔操作ソフト(AnyDeskなど)のインストールを誘導します。パソコン画面を遠隔で操作できる状態になると、インターネットバンキングや電子マネーに不正アクセスされます。
④【金銭詐取】サポート料・修理費として高額な支払いを要求
「修理費」「ウイルス除去費用」「年間サポート料」などの名目で数十万円を要求。コンビニでのプリペイドカード購入・電子マネー・銀行振込などで支払わせます。遠隔操作中に直接口座から引き落とすケースもあります。
今日からできる対策
✅ 突然の「ウイルス警告」は絶対に信じない
本物のウイルス対策ソフトは、このような形で電話番号を表示して「今すぐ電話を」とは言いません。画面を閉じるか、パソコンの電源を切れば問題ありません。
✅ 警告音が鳴っても慌てない。電話しない
警告音は不安を煽るための演出です。画面に表示された番号には絶対にかけないでください。電話した瞬間から詐欺が始まります。
✅ 遠隔操作ソフトは絶対にインストールしない
「AnyDesk」「TeamViewer」などのソフトを「サポートのため」と言ってインストールさせることがあります。言われても断り、電話を切ってください。
✅ 画面が閉じられない場合はパソコンの電源を切る
閉じるボタンが反応しない場合でも、パソコムの電源ボタンを長押しして強制終了して大丈夫です。パソコムは壊れません。
✅ 不審なメールのリンクは踏まない
「あなたのアカウントに問題があります」というメールのリンクは踏まず、公式サイトを自分で検索してアクセスしましょう。
もし被害に遭ったら
- 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):返金・被害回復の相談ができます。
- 📞 警察相談専用電話「#9110」:被害届を出してください。遠隔操作ソフトをインストールした場合は「不正アクセス被害」としても届け出られます。
- 🖥️ 遠隔操作ソフトをすぐにアンインストール:インストールしてしまった場合は、インターネット接続を切ってすぐに削除してください。
- 🏦 銀行口座・クレジットカードを確認:不審な引き落としがないか確認し、あれば金融機関に即連絡してください。

パソコンから突然警告音が鳴ると、誰だって焦ります。でもその焦りこそが詐欺師の狙いです。「電話番号が出ても電話しない。まず電源を切る」——この一言を、大切な人に伝えてください。
コメント