「電気料金が未払いです。本日中に支払わなければ供給を停止します」――こんなメールやSMSが届いたことはありませんか?これは電力会社をかたるフィッシング詐欺です。東京電力・北海道電力・沖縄電力など大手を装った偽メールが急増しており、最終的にコンビニで買える電子マネー(Vプリカ)の番号を入力させて金銭をだまし取る手口が多発しています。
何が起きているのか
フィッシング対策協議会の報告によると、電力・ガス会社や官公庁をかたるフィッシングサイトは急増しており、2023年3月には月間報告件数が7万7,056件(前月比約30.5%増)に達し、官公庁・電力関連の偽サイトが全体の57%超を占めました。この傾向は現在も続いており、電力料金値上げのタイミングや季節の変わり目に集中して被害が増える特徴があります。
手口の3ステップ

① 偽メール・SMSで「停電予告」を送りつける
「料金未払いのため本日停電します」「支払い確認のためログインしてください」という内容のメールやSMSが届きます。本物の電力会社ロゴや書式を使っているため、一見本物に見えます。
② 偽ログイン画面に誘導して個人情報を盗む
メール内のリンクをタップすると、本物そっくりの偽サイトに飛ばされます。ログインID・パスワードを入力すると、即座に犯人の手に渡ります。
③ Vプリカ(電子マネー)の番号を要求する
偽サイト上に「未払い料金の支払い方法はVプリカのみ」と表示され、コンビニでVプリカを購入してコード番号を入力するよう誘導されます。番号が渡った瞬間、お金は戻ってきません。
なぜVプリカが使われるのか
Vプリカはコンビニで誰でも現金購入でき、ネット上で匿名のまま使えます。クレジットカードや銀行振込と違い追跡が難しく、詐欺師にとって「証拠が残りにくい」ため悪用されます。本物の電力会社がVプリカでの支払いを求めることは絶対にありません。
今日からできる具体的な対策
✅ メール・SMSのリンクは絶対にタップしない
電力会社からの連絡を確認したいときは、メール内リンクを踏まずに公式アプリや公式サイトを自分で検索してアクセスしてください。
✅ 「Vプリカで支払え」は100%詐欺
電力会社・ガス会社・税務署・市役所が電子マネーギフトコードでの支払いを求めることはありません。即座に詐欺と判断してください。
✅ 送信元メールアドレスを確認する
本文が本物らしくても、送信元が「@tepco.co.jp」などの正規ドメインでなければ偽物です。長い英数字の羅列になっていることが多いです。
✅ 家族・電力会社に直接電話確認
不安なら電力会社のお客様センターに自分で電話して確認しましょう。公式番号は検針票や公式サイトに記載されています。
✅ コンビニでVプリカを買う前に一呼吸
コンビニ店員に「これは詐欺ではないか」と相談してみてください。最近は店員が声をかけてくれるケースも増えています。

「今すぐ払わなければ停電」という言葉は、あなたを焦らせるための罠です。本物の電力会社は、急かして電子マネーを要求することなど絶対にしません。メールが届いたら、まずリンクを踏まず、自分で番号を調べて電話確認する。この一手間が、大切なお金を守ります。
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