「掘り出し物」と思って注文したら、お金を払っても品物が届かない——そんな相談が全国で相次いでいます。あなたが探している物も、標的になっているかもしれません。
何が起きたか
消費者庁は2026年8月4日、偽の通販サイトについて注意を呼びかけました。
名指しされたのは「竜の野」「STORE専門ショップ」「Sie市場店」という3つのサイトです。
運営している会社の実態はわかっていません。使われているアドレス(ドメイン名)は他にもある可能性があります。
2025年1月から2026年6月までの間に、全国の消費生活センターに104件の相談が寄せられました。
被害額の合計は、およそ130万円にのぼります。
こうした偽サイトは、検索結果やSNSの広告からたどり着くケースが多いといいます。パソコンが得意な人でも見分けにくいのが特徴です。
手口の解説

犯人は、次のような流れでお金をだまし取ります。
①誘い込み
ゴルフバッグやゲームグッズ、絶版になった本など、手に入りにくい商品を安い値段で売っていると見せかけます。相場より明らかに安いことが特徴です。
②注文・支払い
名前や住所、電話番号を入力させ、銀行振込やコンビニ払い、クレジットカード、PayPayなどで代金を先に払わせます。
③「返金します」の連絡
支払いから数日後、「商品が欠品したためキャンセルします」というメールが届きます。返金手続きのためだとして、LINEの友だち追加を求めてきます。
④遠隔操作の要求
LINEでやり取りを続けると、返金作業のためだとしてスマホの遠隔操作(離れた場所から相手に画面を操作させること)を求められた人もいます。ここで個人情報や暗証番号を盗み取られる危険があります。
代金は前払いなので、気づいたときにはお金だけが相手の手元に渡っています。品物も返金も、結局届かないという相談が目立ちます。
今日からできる対策
次の点を、注文する前にチェックしてください。ひとつでも当てはまったら、注文を見送りましょう。
- 値段が相場より極端に安い商品は、まず疑いましょう
- サイト内の日本語が不自然でないか、よく確認しましょう
- 注文前に「サイト名+詐欺」で検索し、口コミを調べましょう
- 振込先が個人名義の口座だった場合は、支払う前に家族や知人に相談しましょう
- スマホの遠隔操作は、よく知らない相手には絶対に許可しないでください
- 注文する前に、家族や友人にも一声かけておくと安心です
もし被害に遭ったら
「おかしいな」と感じたら、すぐに最寄りの消費生活センターに相談してください。
消費者ホットライン「188(いやや!)」に電話すると、近くの窓口につながります。
不審な電話や勧誘があったときは、警察相談専用電話「#9110」も利用できます。

「安いから」と急いで払う前に、ひと呼吸おいてくださいね。返金のためにスマホの操作を任せる必要は、決してありません。迷ったら家族に「これ、変だと思う?」と聞くだけでいいのです。
出典
INTERNET Watch「消費者庁、希少な商品を安く販売すると見せかける偽通販サイトに注意喚起、サイト名とドメイン名を公表」
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