憧れの有名人から突然メッセージ…1億円超を騙し取られた衝撃の手口とは

2026年6月、神奈川県警が発表した事例が社会に衝撃を与えました。相模原市に住む50代の女性が、SNSで「海外の著名なピアニスト」を名乗る人物に接触され、最終的に約1億700万円をだまし取られたのです。最初のメッセージから被害が完結するまで、実に1年以上にわたる長期的な詐欺でした。

どんな手口で騙されるのか

今回の詐欺は「SNS型ロマンス詐欺」と呼ばれる手口です。以下のような流れで被害者を追い詰めていきます。

①最初の接触
SNSのダイレクトメッセージで「有名人」を装い突然連絡してきます。プロフィール写真は本物そっくりで、本人と信じてしまいます。

②関係を深める
毎日メッセージを送り、「あなたが好きだ」「一緒に暮らしたい」と恋愛感情を抱かせます。相手が心を開いた頃に、「日本で活動するために荷物を送りたい」などと話を持ちかけてきます。

③お金を要求
「荷物の配送料」「税金」「関税」などの名目でお金を振り込むよう求められます。最初は少額ですが、「もうすぐ会える」「送ってくれたらすぐに返す」と言いながら、要求はどんどんエスカレートしていきます。

④被害の拡大
女性は約8,000万円を配送料・税金名目で振り込んだほか、さらに追加の要求を受け、合計1億700万円に達しました。

警察庁の統計によると、2026年のSNS型ロマンス詐欺の認知件数は5,604件、被害額は552億円超にのぼり、被害は増加の一途をたどっています。

今日からできる具体的な対策

SNSで突然連絡してきた「有名人」は100%詐欺です
本物の有名人が見知らぬ人に個別にメッセージを送ることはありません。すぐにブロックしましょう。

「お金が必要」と言われたら即座に縁を切りましょう
どんな理由であっても、SNSで知り合った人にお金を送ってはいけません。

家族や友人に相談する
「恥ずかしい」と一人で抱え込まず、信頼できる人に話しましょう。話すことで冷静になれます。

消費者ホットライン「188」に電話
不安を感じたらすぐに「188(いやや)」に電話してください。無料で相談を受け付けています。

銀行振込の前に一呼吸
振込前に「これは本当に必要なお金か」と考える習慣をつけましょう。銀行の窓口では職員が声をかけてくれることもあります。

大切なお金と心を守るため、「SNSで知り合った人にお金は渡さない」をぜひ合言葉にしてください。

安国院道和
安国院道和

SNSで突然「好きだ」と言ってくる相手を、すぐには信じてはなりません。
詐欺師は時間をかけて心を開かせ、最後に財布を狙います。
「おかしい」と感じた瞬間が、あなたを守る一番の武器です。迷わず立ち止まってください。

出典

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