「エアコンは我慢すれば大丈夫」その油断が命取りになるかもしれません。猛暑が続くいま、熱中症で命を落とす高齢者が相次いでいます。
何が起きたか
静岡県掛川市では8月7日、70代の女性が自宅で倒れているのを、介護施設の職員が見つけました。
消防が駆けつけたときにはすでに心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認されました。
自宅のエアコンは、動いていなかったということです。この日、県内は最高気温35度を超える猛暑日でした。
総務省消防庁によると、8月3日から9日までの1週間で、熱中症による救急搬送は全国で7,611人にのぼります。
このうち19人が亡くなりました。大分県で3人、福岡県と岡山県で各2人など、15の都道府県で死亡が確認されています。搬送された人の約6割を、65歳以上の高齢者が占めています。
気象庁は8月17日も、東北から九州にかけて26都府県に熱中症警戒アラートを発表しました。19日ごろにかけて、さらに厳しい暑さが続く見通しです。
総務省消防庁のまとめでは、熱中症で救急搬送される人のうち、外出中よりも自宅などの屋内で倒れるケースの方が多くなっています。「外に出なければ安心」とはいえないのが実情です。
室内でも危険な理由

①暑さを我慢する:「もったいない」「クーラーは体に悪い」と考え、エアコンを使わない人がいます。窓を開けるだけでは、湿度が高い日は熱がこもったままになります。
②のどの渇きに気づきにくい:高齢になると汗をかく機能や、のどの渇きを感じる感覚が鈍くなります。のどが渇いたと感じたときには、すでに脱水が進んでいることもあります。
③水分と塩分が失われる:気づかないうちに脱水が進み、体温をうまく下げられなくなります。血液がドロドロになり、めまいや立ちくらみも起こりやすくなります。
④意識がもうろうとする:めまいや頭痛から始まり、重くなると意識を失うこともあります。一人暮らしだと、倒れても発見が遅れがちです。
これまでエアコンなしで過ごしてきた人ほど、「今年も大丈夫」と思い込みやすい傾向があります。しかし年齢を重ねるほど、暑さへの耐性は少しずつ落ちていきます。
今日からできる対策
・室温28度を目安に、日中も夜間もエアコンを使いましょう。「もったいない」より命を優先してください。
・のどが渇いていなくても、1時間に1回はコップ1杯の水分をとりましょう。汗をかいた日は、塩分も一緒にとると安心です。
・外出は気温が上がる前の朝や、日が落ちてからにしましょう。
・一人暮らしの高齢者には、家族や近所の人が1日1回、電話や訪問で声をかけましょう。
・熱中症警戒アラートが出た日は、無理な庭仕事や散歩を控えましょう。
もし体調が悪くなったら
めまい、頭痛、吐き気、体がだるいといった症状は、熱中症のサインかもしれません。
すぐに涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて、首やわきの下を冷やしてください。
自分で水分がとれない、呼びかけに反応しないといった場合は、ためらわず119番へ連絡してください。
まとめ

我慢強いあなただからこそ、心配なのです。今日だけは、遠慮せずエアコンをつけてくださいね。
出典
テレビ静岡NEWS(Yahoo!ニュース)「熱中症の疑いで70代女性死亡 自宅で倒れているのを発見 エアコン動いておらず」
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