オレオレ詐欺「公園で現金受け取り」|福岡1500万円被害

「すぐお金を準備して」。もし息子からそんな電話が来たら、あなたはどうしますか。福岡市で77歳の女性が公園に呼び出され、現金1500万円をだまし取られました。誰の家にも起こりうる被害です。

何が起きたか

2026年8月18日午前10時ごろ、福岡市南区に住む女性(77)の自宅の固定電話に、息子を名乗る人物から電話がありました。

相手は「すぐにお金を準備してほしい」「いくらなら用意できる」と告げ、女性が「現金1500万円ならすぐに準備できる」と答えると、近くの公園に現金を持ってくるよう指示しました。

電話の相手は「投資でもうかったが税務署から調査を受けた」「借りたお金を返さないといけない」などと理由を説明していたといいます。

女性が指示どおり公園へ向かうと、「息子の友人の弟」を名乗る人物が待っており、現金1500万円入りの紙袋を手渡してしまいました。

後日、女性が本物の息子に直接会ってお金のことを確認したところ、詐欺だったことが分かりました。(FBS福岡放送、2026年8月20日配信)

手口の解説

オレオレ詐欺の手口3コマ図解:息子を名乗る電話でお金を求められる、投資の損失や税務調査を理由に信じ込ませる、公園で見知らぬ人物に現金を手渡す

①【電話】息子を名乗る人物から「すぐお金が必要」と連絡
固定電話や携帯電話に、息子や孫を名乗る人物から急な電話がかかってきます。声が違っても「風邪で声が変わった」などと言い訳をします。

②【口実作り】「投資の損失」「税務調査」など複数の理由で信じ込ませる
「投資でもうかったが税務調査が入った」「借りたお金を返さないと大変なことになる」など、次々と理由を重ねて不安を煽り、冷静に考える余裕を奪います。

③【受け渡し】別人を装って公園などで直接現金を受け取る
「息子の友人の弟」など、複数の人物を装うことで疑いを分散させます。銀行振込ではなく公園などの人目の少ない場所で直接現金を受け取るため、足がつきにくいのが特徴です。

今日からできる対策

電話でお金の話が出たら、一度切って家族の元の番号にかけ直す
かかってきた電話には出ずに、自分が知っている家族の携帯番号に自分からかけ直して本人確認をしましょう。

「投資」「税務調査」「借金」が重なる話は詐欺を疑う
理由が二転三転したり、複数の事情が重なったりする話は要注意です。落ち着いて一度電話を切りましょう。

家族だけの合言葉を決めておく
電話で聞かれても答えない、家族しか知らない合言葉を事前に決めておくと本人確認に役立ちます。

公園や駐車場など人目の少ない場所での受け渡しは特に警戒する
「現金を◯◯に持ってきて」と場所を指定されたら、それだけで詐欺を強く疑ってください。

高額の現金を求められたら、すぐに家族や警察に相談する
1人で抱え込まず、その場で振り込め詐欺防止の相談窓口や家族に連絡しましょう。

もし被害に遭ったら

お金を渡してしまった、または渡しそうになった場合は、すぐに行動してください。

  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):最寄りの消費生活センターにつながり、相談できます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:警察への相談窓口です。電話の内容や日時をメモしておきましょう。
  • 🚨 受け渡し直後であれば110番:現金を渡した直後なら、受け取った人物の特徴を伝え、すぐに110番通報してください。
安国院道和
安国院道和

我が子を思う気持ちにつけ込む、実に許しがたい手口です。電話一本で信じ込む前に、一呼吸おいて自分からかけ直してください。それだけで大切なお金と心を守れます。

出典

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