「サポート詐欺」500万円被害|北見市で相次ぐ新手口

パソコン画面に突然「ウイルスに感染しました」と出たら、あなたはどうしますか。北海道・北見市では70代の男性が慌てて表示された番号に電話をかけ、現金500万円をだまし取られました。ギフトカードではなく銀行振込を狙う、新しい手口です。

何が起きたか

2026年8月16日、北見市内に住む70代の男性がパソコンを使っていたところ、突然「ウイルスに感染しています」という警告文が画面いっぱいに表示されました。

男性が警告文に書かれていた電話番号にかけると、「ソフトウエア開発会社」の社員を名乗る男が対応。「感染しているかどうか調べるため500万円を振り込んでほしい」と言われ、男性はインターネットバンキングで指定された口座に現金500万円を振り込みました。

その後、同じ男から再び電話があり「これ詐欺だよ」「警察に行った方がいいよ」と告げられ、男性はだまされたことに気づき北見署に相談。北見署は特殊詐欺事件とみて調べています。

手口の解説

サポート詐欺の手口3コマ図解:ウイルス警告表示、電話をかける、500万円を振り込んでしまう

①【接触】偽の警告画面を表示させる
パソコン閲覧中に「ウイルスに感染しました」という警告文が全画面で表示されます。警告音が鳴ることもあり、慌てさせるのが狙いです。

②【誘導】表示された番号に電話をかけさせる
警告画面に「今すぐこちらへ電話してください」という番号が表示され、被害者はパニックのまま電話をかけてしまいます。

③【信用させる】専門業者を装い調査を持ちかける
「ソフトウエア開発会社の社員」などと名乗り、流ちょうな日本語で「感染を調べる必要がある」と説明し、安心させます。

④【金銭要求】銀行振込で高額を一度に要求する
これまでのサポート詐欺はギフトカードや数万円程度の要求が目立ちましたが、今回はインターネットバンキングで500万円という高額を一括で振り込ませています。手口が巧妙化・深刻化している証拠です。

今日からできる対策

警告画面が出ても、書かれた番号には絶対に電話しない
本物のセキュリティ会社が警告画面から電話を求めることはありません。

画面が消えないときは電源を切るか再起動する
慌てて操作せず、いったんパソコンの電源を落とせば警告は消えます。

「今すぐ」「今日中に」と急かされたら詐欺を疑う
急がせる話し方は、考える時間を奪うための常とう手段です。

振込の前に必ず家族や周りの人に相談する
一人で振り込む前に、電話一本かけるだけで被害を防げます。

「調査費用」を求める電話そのものが詐欺だと覚えておく
ウイルスの調査や除去に、個人が事前に大金を振り込む必要は一切ありません。

もし被害に遭ったら

お金を振り込んでしまった、または振り込みそうになった場合は、すぐに行動してください。

  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):最寄りの消費生活センターにつながり、返金の相談ができます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:警察への相談窓口です。振込明細や警告画面のスクリーンショットを準備しておきましょう。
  • 🏦 振込先の銀行にすぐ連絡する:振込直後であれば、組戻し(振込の取り消し)ができる場合があります。
安国院道和
安国院道和

画面いっぱいの警告文を見たら、誰でも心臓が縮み上がるものです。しかしその焦りこそが狙われています。まずは電源を切り、深呼吸をひとつ。それから家族に一本、電話をかけてみてください。それだけで、あなたの500万円は守られます。

出典

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