見知らぬ番号から「あなたの口座が事件に使われています」と検察官を名乗る電話。信じて振り込んでしまえば、待っているのは大きな被害です。
何が起きたか
2026年7月1日、兵庫県内で50歳から79歳までの男女9人が、詐欺の疑いで逮捕されました。
この人たちは共謀し、50代の女性に対して検察官などを名乗るうその電話をかけ、口座に現金を振り込ませて、あわせて5500万円をだまし取った疑いがあります。電話は西アフリカを拠点にかけられていたとみられています。
海外に拠点を置き、国境をこえて日本国内に電話をかけてくる手口は、ここ数年で増えています。警察庁によると、令和7年に特殊詐欺で使われた電話番号のうち、約75.5パーセントが国際電話番号だったと報告されています。海の向こうからでも、あなたの自宅の電話は簡単に狙われる時代になっています。
手口の解説

検察官や警察官をかたる詐欺には、次のような共通の流れがあります。
1、接触:「あなたの名前が事件の書類に載っている」「口座が犯罪に使われている」などと、検察官や警察官を名乗る人物から突然電話がかかってきます。番号が見慣れない国際電話番号であることも少なくありません。
2、信用させる:本物のような話し方や、偽の逮捕状・偽の警察サイトの画像を見せて、「協力すれば逮捕されずに済む」「他言すると罪が重くなる」などと不安をあおり、冷静に考える時間を奪います。
3、金銭要求:「保釈金として必要」「口座を凍結から守るため」などの名目で、指定した口座への振り込みや、現金の郵送・手渡しを求めてきます。一度応じると、次々に別の名目で追加のお金を求められることもあります。
今日からできる対策
- 検察官や警察官が、電話やメールでお金の話をすることは絶対にありません。この一点だけで詐欺だと見抜けます。
- 電話を切ったあと、自分でインターネットや電話帳で調べた警察署の代表番号に、あらためてかけ直して確認しましょう。
- 一人で抱え込まず、その場ですぐに家族や近所の人に相談してください。
- 知らない番号や、国際電話番号から始まる着信には、まず出ないようにしましょう。契約している電話会社で国際電話の着信を止めるサービスもあります。
- ATMや銀行の窓口で「保釈金」「還付金」に関する操作を求められたら、その場で職員に相談してください。
もし被害に遭ったら
少しでも「おかしい」と感じたら、一人で悩まず、すぐに次の窓口へ相談してください。
消費者ホットライン「188」(いやや!)
警察相談専用電話「9110」
振り込んでしまった後でも、早く相談することで被害を防げたり、被害を軽くできたりする可能性があります。恥ずかしいと思わず、すぐに動くことが何より大切です。
まとめ
道和「電話越しの『検察官』は、ぜったいに本物ではありません。あやしいと思ったら、まずは電話を切る。それだけで、あなたの5500万円は守られます。」
出典
NHKニュース「79歳含む9人逮捕 西アフリカ拠点に特殊詐欺の疑い 兵庫」(2026年7月1日)
警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ「みんなでとめよう国際電話詐欺」
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