「口座が不正利用されています」で来訪者にカードを渡すな!キャッシュカード詐欺盗の手口

突然の電話「こちら警察です。あなたの口座が犯罪に使われています」。その後、自宅に来た「警察官」や「銀行員」にキャッシュカードを「確認のため」と言われて手渡したら、いつの間にかすり替えられていた——これがキャッシュカード詐欺盗の典型的な手口です。2026年7月にも千葉県内で同種の被害が確認されており、全国で多発しています。

何が起きているのか

キャッシュカード詐欺盗とは、警察官・金融機関職員・銀行協会職員などを名乗って電話をかけ、「口座が不正利用されている」「捜査に協力してほしい」と被害者を不安にさせた上で、自宅を訪問してキャッシュカードをだまし取る特殊詐欺の一種です。

手口の巧みさは「カードを渡す」のではなく「すり替えられる」点にあります。被害者は本物のカードを持ったつもりでいますが、実際は偽のカードにすり替えられており、犯人はその後すぐに被害者の暗証番号でATMから現金を引き出します。気づいたときには口座が空になっています。

手口の解説

キャッシュカード詐欺盗の4ステップ:偽警察電話→自宅訪問→カードすり替え→口座引き出し被害

①【電話】警察官・銀行員を名乗って電話をかける
「警察の〇〇と申します。あなたの口座が犯罪グループに使われていることが分かりました」「銀行協会の者です。不正引き出しが検出されました」などと電話がかかってきます。「今すぐ対処しないと全額引き出される」と焦りを煽ります。

②【訪問】私服の「係員」が自宅を訪問する
電話で不安になっているところに、「手続きのために伺います」と係員が来訪します。偽の警察手帳や金融庁の身分証を見せることもあります。本物そっくりで、見た目では区別がつきません。

③【すり替え】カードを「確認」として受け取り偽物と交換する
「不正防止のためカードを預かって確認します」「封筒に入れて保管してください」と言い、カードと暗証番号を聞き出します。注意をそらしている隙に、本物のカードを偽物とすり替えて返します。被害者は本物を持ったと思っています。

④【引き出し】暗証番号でATMから即座に現金を引き出す
犯人は手に入れた本物のカードと教えてもらった暗証番号を使い、近くのATMで口座の現金を全額引き出します。被害者が気づくのは、翌日に通帳記入するか、銀行から連絡が来てからというケースも多いです。

今日からできる対策

「警察・銀行員はカードを受け取りにこない」を覚える
これが最重要です。本物の警察官・銀行員が捜査や不正防止のためにキャッシュカードを自宅に受け取りに来ることは絶対にありません。来訪者がカードを求めたら、それは詐欺です。

暗証番号は絶対に教えない
口頭でも、紙に書いても、封筒の中に入れても、暗証番号を他人に教える必要はありません。「捜査上必要」「確認のため」と言われても断ってください。

電話を切って、自分で銀行・警察に確認する
電話がかかってきたら、一度電話を切り、自分で銀行の公式窓口番号や最寄りの警察署に電話して「そういった話があったか」を確認しましょう。かかってきた番号に折り返すのではなく、自分で調べた番号に電話することが大切です。

「守秘義務だから家族に話すな」は詐欺のサイン
本物の捜査に「家族にも話すな」という守秘義務はありません。「誰にも言わないで」と口止めされたら、すぐに家族や知人に相談してください。

「ATMの操作」「ネットバンキングの操作」を指示されたら即断る
電話口でATM操作を求めてくることも詐欺の特徴です。警察も銀行もATMの前で電話を続けるよう指示することはありません。

もし被害に遭ったら・不安なときは

  • 🏦 銀行に即連絡:カードの利用停止と口座凍結を依頼してください。早ければ早いほど被害回復の可能性があります。
  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):返金手続きなどを相談できます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:被害として相談してください。来訪者の特徴・来た時間帯などを記録しておきましょう。
安国院道和
安国院道和

「警察」「銀行員」という言葉には、つい従いたくなるものです。しかし本物の警察と銀行は、あなたのカードを受け取りに家には来ません。来訪者がカードを求めたら、ドアを閉めて家族に電話する。それだけで大切な老後の蓄えを守ることができます。

出典

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