「ちょっとだけだから」と鍵をかけずに車を離れたことはありませんか。その数十秒の油断が、車上荒らしの標的になります。神奈川県では400件を超える車上荒らしを繰り返していたとして、無職の男(57)が逮捕されました。お盆で遠出をする人も増えるこの時期、車を離れる時間はいつもより長くなりがちです。
何が起きたか
2026年7月、神奈川県警は窃盗の疑いで無職の男(57)を逮捕しました。男は2026年3月、厚木市内の駐車場に止めてあった車の窓ガラスを割り、車内の現金などを盗んだ疑いが持たれています。
さらに4月には海老名市のコンビニエンスストアの駐車場から車1台を盗み、その盗難車で東京・神奈川・千葉を移動しながら車上荒らしを繰り返していたとみられます。調べに対し男は「去年10月から400件ほどやった」と供述しているといいます。共犯とみられる61歳の男も、約200件の車上荒らしを認めているとのことです。
犯行の手口

車上荒らしは、次のような流れで行われることが多いといわれています。
①下見:住宅街やコインパーキングを回り、施錠されていない車や人目につきにくい場所を探す
②侵入:窓ガラスを割る、またはロックのかけ忘れを狙ってドアを開ける
③盗難:車内の現金や貴重品を盗み、逃走や次の犯行のために車ごと盗むこともある
窓ガラスを割る際は、音や見た目が目立ちにくい三角窓や後部の小さな窓が狙われやすいといわれています。こうした昔ながらの手口に加え、近年はスマートキーの電波を悪用して鍵を開ける「リレーアタック」という新しい手口も報告されています。車両窃盗の2割以上は、鍵のかけ忘れがきっかけになっているというデータもあります。警察庁も2026年8月、車の盗難状況をまとめた最新データを公表し、注意を呼びかけています。
今日からできる対策
- 数分・数十秒でも車を離れるときは必ず施錠する。「近所だから」「すぐ戻るから」という油断が一番狙われます
- 現金・貴重品・バッグを車内に置いたままにしない。見える場所に物を置かないだけでも狙われにくくなります
- 駐車場は照明が明るく、人目のある場所を選んで停める
- スマートキーは金属製の缶や電波遮断ポーチに入れて保管し、リレーアタックを防ぐ
- 防犯カメラやドライブレコーダーの駐車監視モードを活用し、車体にはステッカーなどで防犯対策をしていることが分かるようにする
もし被害に遭ったら
車上荒らしに気づいたら、まず110番通報してください。指紋などの証拠が消えないよう、車内にはできるだけ触れずに警察の到着を待ちましょう。犯罪の防止や相談は、警察相談専用電話「#9110」でも受け付けています。

たった数十秒、車を離れるだけ。それだけで被害に遭う人が後を絶ちません。鍵をかける。それだけで防げる被害があります。今日、車を降りるその一瞬を、ぜひ思い出してください。
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