「親を詐欺から守る」チェックリスト|今日からできる5つの見守り

離れて暮らす親の詐欺被害、ニュースで見るたび不安になりませんか。特別なことをしなくても、日頃の会話とルールだけで被害は防げます。今日から親子で始められる確認リストを紹介します。

なぜ今、家族の見守りが欠かせないのか

警察庁によると、2026年上半期の特殊詐欺の認知件数は2万2,031件、被害総額は1,816.2億円にのぼりました。前年の同じ時期と比べて、件数は18.3%、被害額は51.7%増えています。

被害額を年代別に見ると、50代以上が全体の約8割を占めています。犯人グループは、一人で判断せざるを得ない場面が多く、日中家にいることが多い高齢者を狙って電話やメールをかけてきます。

毎日連絡を取るのが難しくても、ちょっとした心がけで被害は防げます。まずは「うちも他人事ではない」と家族で話しておくことから始めましょう。

詐欺の予兆に気づくポイント

詐欺の予兆に気づく3つのポイントを図解したイラスト(不審な電話が来る、急かされて焦る、ひとりで行動させられる)

特殊詐欺には、共通する流れがあります。

①不審な電話やメールが来る 「会社の者が伺います」「還付金があります」といった連絡が入ります。

②動揺させて冷静な判断を奪う 「今日中に」「誰にも言わないで」など、急がせる言葉で焦らせます。

③一人で行動させる 家族や友人に相談する時間を与えず、ATMやコンビニへ一人で向かわせます。

この3つのどれかに当てはまったら、詐欺を疑うサインです。

今日からできる対策

  • ☑ 家族の合言葉を決める 電話で本人確認をする時だけ使う言葉を、家族だけで共有しておきましょう。
  • ☑ 知らない番号は留守番電話にまかせる その場で出ずに、内容を確認してからかけ直しましょう。
  • ☑ ATMの利用限度額を下げておく 万一だまされても、被害額を抑えられます。金融機関の窓口で相談できます。
  • ☑ 定期的に電話やビデオ通話で近況を話す 「最近何か変わったことはない?」と聞くだけで、異変に気づきやすくなります。
  • ☑ 帰省時に郵便物や通販の利用状況を確認する 見慣れない請求書や荷物が届いていないか、さりげなく見てみましょう。

もし「様子がおかしい」と思ったら

親の様子に違和感を覚えたら、まずは本人に優しく聞いてみましょう。責めるのではなく「心配だから教えて」という姿勢が大切です。

すでにお金を振り込んでしまった場合や、個人情報を伝えてしまった場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」にすぐ相談してください。

詐欺かどうか判断に迷う場合は、警察相談専用電話「#9110」に連絡しましょう。今まさに被害が起きている緊急の場合は110番です。

  • 消費者ホットライン「188」:お金を振り込んでしまった、契約してしまった場合の相談
  • 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか判断に迷う場合の相談
  • 緊急時は「110番」:今まさに被害が起きている場合
安国院道和
安国院道和

親孝行は、特別なことでなくてもよいのです。「元気?」の一本の電話が、何よりの防犯になります。今日、少しだけ実家に連絡してみませんか。

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