妻を亡くし、食事相手を探していた70代の男性――そんな「寂しさ」につけ込む詐欺が、今も後を絶ちません。
何が起きたか
2026年7月2日、警視庁大崎署はマッチングアプリを通じて詐欺を働いたとして、横浜市の会社員の女(22)を詐欺の疑いで逮捕しました。
被害に遭ったのは70代の男性です。妻を亡くした後、マッチングアプリで食事相手を探していたところ、2025年3月に女と知り合いました。
女は「愛してる」というメッセージを送り、男性に恋愛感情を抱かせました。その上で「大学院の受験料が必要」などとうそをつき、2025年8月から2026年2月にかけて、現金およそ42万円をだまし取った疑いがあります。
ほかにも「がんになった。入院治療費が必要」といった名目で、あわせて約200万円を振り込ませていたとみられ、被害総額はおよそ250万円に上る可能性があります。男性は「なかなか見抜けなかった」と打ち明けています。(出典:TBS NEWS DIG「news23」、産経ニュース)
手口の解説

①【接触】マッチングアプリで、寂しさに寄り添う相手を演じる
配偶者と死別・離別した高齢者や、話し相手を求める人に近づき、優しい言葉をかけ続けます。
②【信用させる】「愛してる」の言葉で、恋愛感情を抱かせる
繰り返し愛情表現を送り、「この人は本気だ」と信じ込ませます。
③【金銭要求】進学・病気などの「困りごと」を口実に、お金を求める
「受験料」「治療費」など、断りにくい理由を次々と用意し、繰り返し送金させます。
今日からできる対策
✅ お金の要求は、理由を問わずまず疑う
恋愛感情を抱いている相手からのお願いほど、冷静な判断が難しくなります。
✅ 会ったことがない、または会う回数が少ない相手には送金しない
直接会って確認できない関係でのお金のやり取りは、特に注意が必要です。
✅ 理由を変えて何度もお金を求めてくる相手は要注意
一度払うと、次から次へと新しい理由でお願いされるのが典型的な手口です。
✅ 一人で判断せず、家族や友人に相手のことを話してみる
恥ずかしさから誰にも言えず、被害が拡大するケースが多くあります。
✅ 一人暮らしの家族に新しい出会いがあれば、さりげなく話を聞く
責めるのではなく、心配していることを伝えるだけでも予防になります。
もし被害に遭ったら
- 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):お金のトラブルの相談ができます。
- 📞 警察相談専用電話「#9110」:詐欺の被害を相談できます。
- ⚠️ 恥ずかしいと思わず、早めに相談を:送金を続けるほど被害は大きくなります。一人で抱え込まないでください。

「愛してる」という言葉は、お金を送る理由にはなりません。寂しい気持ちにつけ込む相手には、どうか気をつけてください。
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