「1回だけのお試し」のつもりが毎月届く!巧妙化する定期購入トラブルの手口と解約方法

「定期縛りなし!今なら初回2,980円でお試し」という広告を見てネット通販で商品を注文したら、翌月また同じ商品が届いて請求が来た——「知らないうちに定期購入になっていた」という相談が急増しています。2026年4月28日、国民生活センターが「巧妙化する定期購入のトラブルにご注意」として緊急注意喚起を発表しました。(国民生活センター 2026年4月28日)

何が起きているのか

国民生活センターには「定期縛りなし」「回数縛りなし」と広告に書いてあったのに、実際は解約しない限り毎月商品が届く定期購入の契約になっていたという相談が多数寄せられています。

特に問題になっているのは、購入確定の直前に突然表示される「スペシャルクーポン」や「さらにお得なご案内」です。このボタンを押すと自動的に定期購入コースに変更される仕組みになっており、画面デザインで意図的に「押させる」工夫(ダークパターン)が施されています。

SNSやYouTubeのインフルエンサーが「1回だけ買えます」と動画で紹介していたのに、実際のサイトでは定期購入だった、という被害も相次いでいます。(INTERNET Watch 2026年)

手口の解説

定期購入トラブルの4ステップ:お試し広告に引き寄せられる→確定画面にクーポンボタンが出る→気づかず定期購入に切り替わる→毎月商品と請求が届く

①【広告で引き寄せ】「定期縛りなし」「1回限り」と強調した広告
SNS広告やインフルエンサーの動画で「初回500円」「1回だけ試せる」「縛りなし」と強調して購入を促します。低価格・お試しという言葉で安心させるのが目的です。

②【購入確定直前の罠】突然「クーポン」「特別ご案内」ボタンが出現
商品を選んで支払い確定ボタンを押す直前に、「今だけ使えるスペシャルクーポン」「さらにお得な定期コースへ変更」という目立つボタンが突然表示されます。「後で変えればいいか」と押してしまうと、定期購入コースに切り替わります。

③【小さな字に定期購入の条件】最終確認画面の文字が小さい・見えにくい
定期購入であること、解約条件、次回発送日などの重要な情報が画面の端に小さな文字で書かれていることが多く、気づかないまま購入を完了させてしまいます。

④【解約が困難】「電話のみ受付」「〇日前までに連絡」など条件が厳しい
翌月の発送を止めるには「次回発送の10日前までに電話で連絡」などの条件があり、電話がつながらない・受付時間が短いなど解約しにくい状況が作られています。解約できないまま毎月商品と請求が届き続けます。

今日からできる対策

購入前に「定期購入」「毎月」「次回発送」の文字を必ず確認する
どれほど「1回限り」と書いてあっても、購入画面の小さな文字、利用規約、最終確認画面に「定期購入」の記載がないか必ず確認してください。

突然出てくる「クーポン」「お得なご案内」ボタンは押さない
購入確定前に突然出てくるボタンは、定期購入コースへの変更を誘導するものが多いです。「後で」「キャンセル」「閉じる」を選び、もとの1回購入のままで進めましょう。

インフルエンサーの「縛りなし」という言葉を鵜呑みにしない
SNSやYouTubeの紹介動画と実際のサイトの契約内容が異なることがあります。動画の説明より、実際の購入サイトの利用規約・最終確認画面を必ず自分で確認してください。

注文確認メールをすぐ保存・印刷する
注文後に届く確認メールに「定期購入」「次回発送予定日」と書いてあればすぐに解約手続きに入ってください。メールは証拠として保管しましょう。

クレジットカードの明細を毎月確認する
気づかない間に定期購入が始まっていても、毎月の明細を確認することで早めに気づけます。身に覚えのない引き落としがあればすぐに確認してください。

もし被害に遭ったら

  • 💬 消費者ホットライン「188」(いやや):解約交渉の進め方や、返金請求の方法を相談できます。全国どこからでもつながります。
  • 🏛️ 最寄りの消費生活センター:複雑なトラブルは地元の消費生活センターに相談してください。解約の代行交渉ができることもあります。
  • 💳 クレジットカード会社に連絡:身に覚えのない定期的な引き落としはカード会社に申告して支払い停止を求めることができます。
  • 📞 警察相談専用電話「#9110」:詐欺的な手口と判断される場合は警察にも相談できます。
安国院道和
安国院道和

「縛りなし」「1回だけ」という言葉に安心してしまうのは当然です。でも、確定ボタンを押す前に、画面の小さな文字まで必ず読む習慣をつけてください。「お得なクーポン」ボタンは、押した瞬間に定期購入へ切り替わるための罠です。188番はいつでも相談に乗ってくれます。

出典

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