大雨や台風のあと、あなたの車や家が狙われるかもしれません。千葉県で起きた豪雨の被災地では今、悪質な業者によるトラブルが相次いでいます。
何が起きたか
2026年8月13日から14日にかけて、千葉県で記録的な大雨が降りました。気象庁はこれを「令和8年8月千葉豪雨」と名付けました。
NHKの報道によると、8月16日時点で死者10人、行方不明者2人。浸水した建物はおよそ2000棟にのぼります。
千葉市内だけで、水没するなどして動けなくなった車がおよそ2500台、道路に置き去りにされました。
千葉日報によると、この状況につけこんだ悪質商法が千葉市消費生活センターに相次いで報告されています。
レッカー移動を頼んだところ、その後エンジンがかかったにもかかわらず、キャンセル料として高額な請求をされた相談があったといいます。
「キャンセル料」とは、依頼を途中でやめた時に業者へ支払うお金のことです。今回は依頼者が求めていないのに、高く設定されていたとみられます。
住宅の修繕でも、突然訪ねてきた業者にその場で契約させられそうになる相談が寄せられています。
これは千葉県だけの話ではありません。台風や大雨、地震は毎年、日本のどこかで必ず起きています。
被災した直後の混乱につけこむ業者は、全国どこの被災地にも現れる可能性があります。
悪質業者の手口
災害後の悪質商法には、共通する流れがあります。
①被災した車や家を探す — 水没車や屋根の破損など、困っている人を見つけます。近隣を車で回ったり、被災地のニュースを見て動く業者もいます。
②不安と急ぎの気持ちにつけこむ — 「今すぐ移動しないと」「放置すると危ない」「今日契約すれば安くする」などと迫ります。
③その場で高額な契約をさせる — 見積もり書を見せず、口約束のまま作業を始め、後からキャンセル料や工事費を高く請求します。
被災した直後は誰でも冷静な判断がしにくくなります。そこにつけこむのが悪質業者の常とう手段です。

今日からできる対策
- レッカーを呼ぶ前に、まず加入している自動車保険会社に連絡する(保険でレッカーを手配できることが多い)
- 「検索で上位に出てくる=信用できる業者」とは限らないと知っておく
- その場で契約書にサインせず、必ず複数の業者から見積もりを取る
- 住宅修繕は「住まいるダイヤル」に相談してから決める(国が支援する住宅リフォームの無料相談窓口)
- 業者の会社名・住所・電話番号を控え、名刺だけを信用しない
- 一人で判断せず、家族や近所の人に一言相談してから契約する
もし被害に遭ったら
高額請求や不審な契約をしてしまったと感じたら、一人で悩まずすぐに相談してください。
消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつながります。
悪質な勧誘やだまされたと感じた場合は、警察相談専用電話「#9110」も利用できます。
命に関わる緊急時は迷わず110番、火事や救急は119番に連絡してください。

災害の後は、誰もが不安で心細いものです。そんな時こそ、一呼吸おいてから決めてくださいね。困った時は一人で抱え込まず、周りの人や公的な窓口を頼ってください。
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