実家や親戚の家、使っていない別荘。しばらく人が出入りしていない「空き家」はありませんか。窓を火であぶって割る新しい侵入手口が広がっています。
何が起きたか
2026年8月19日、警視庁は東京都葛飾区の空き家に侵入したとして、男(37)ら3人を逮捕しました。全員ベトナム国籍で無職です。容疑は窃盗未遂などです。
事件があったのは、同年5月ごろの葛飾区内の一戸建ての空き家です。
3人は取り調べに対し「二十数件はやった」と、同じような空き家荒らしを繰り返していたことを認めています。
3人はもともと技能実習生として来日しましたが、仕事を辞めて不法残留の状態だったとみられています。技能実習生とは、外国の方が日本の会社で働きながら技術を学ぶための制度です。
警視庁によると、逮捕された男は事前に一人で下見をしていました。庭の手入れがされていない家をねらって選んでいたということです。
犯行の手口

今回の事件では、次のような流れで空き家が狙われたとみられています。
①下見:郵便受けにたまった郵便物や、伸びたままの庭の雑草など、人の出入りがない家を探します。
②侵入:「焼き破り」と呼ばれる手口で窓ガラスを破って中に入ります。窓を火であぶってひびを入れ、割って開けるという手口です。
③盗難:家の中に入り、金品を持ち去って立ち去ります。
「焼き破り」はふつうに叩き割るより音が小さく、近所に気づかれにくいといわれています。人が住んでいない家ほど、被害が発覚するまで時間がかかる点にも注意が必要です。
実家や別荘だけではありません。入院や施設入所で長く留守にしている家も、同じように狙われる恐れがあります。
今日からできる対策
- 実家や親族の空き家には、月1回以上は誰かが訪れて様子を確認する
- 郵便受けの郵便物はこまめに片付け、庭の手入れも定期的に行う(業者に依頼する方法もある)
- 窓には補助錠や防犯フィルムを取り付け、ガラスを割られにくくしておく
- 人感センサー付きのライトや防犯カメラを設置し、不審な動きが目立つようにする
- 長期間家を空けるときは、近所の人に一声かけて見回りをお願いしておく
- 電気やカーテンをタイマーで動かし、外から見て「人がいる」と思わせる
もし被害に遭ったら
空き巣は犯罪です。窓が割られている、家の中が荒らされているなど被害に気づいたら、すぐに110番通報してください。
現場は荒らさず、警察の実況見分が終わるまで室内のものにはできるだけ触れないようにしましょう。
「うちも危ないかもしれない」と不安なときは、警察相談専用電話「#9110」に相談できます。

誰も住んでいない家ほど、実は目が届きにくいもの。たまに顔を出す、声をかけ合う。その小さな積み重ねが、大切な家を守る一番の防犯になります。