「お客様のクレジットカードが不正利用されました」――そんな自動音声の電話が、知らない国際電話番号からかかってきたら、どうしますか。結論から言うと、その場で答えず、一度電話を切ってカード裏面の正規番号へかけ直してください。
- 自動音声やオペレーターが名乗っても、その場でカード番号・暗証番号・生年月日は絶対に伝えない
- 本物のカード会社は「0120」などの国内番号を使い、海外番号からの着信や折り返し要求はしない
- 不安なときは電話を切り、カード裏面に書かれた正規の問い合わせ番号に自分からかけ直す
いま何が起きているか
結論:クレジットカードの不正利用を装う電話は、海外の自動音声を使った手口が増えており、カード会社各社が繰り返し注意を呼びかけています。
JCB公式サイトによると、2026年8月現在「海外の電話番号からJCBを名乗る不審電話が増加しています」という(JCB公式FAQ)。自動音声で「不正利用が確認された」と告げ、ボタン操作でオペレーターにつなげる手口が報告されています。
三井住友VISAカードも公式サイトで、「VISAグローバルカスタマーアシスタントサービス」や「Visa審査部」などを名乗る不審な電話について注意を呼びかけています(三井住友VISAカード公式)。また、日本クレジットカード協会(JCCA)とカード会社10社の発表では、クレジットカードの不正利用被害額は年々増加しており、番号盗用による非対面取引の被害が全体の9割超を占めるという(JCCA発表)。電話で聞き出した番号が、こうした不正利用に直結する恐れがあります。
手口の解説
結論:この詐欺は「不安をあおる→ボタン操作で誘導する→個人情報を聞き出す」という3段階で進みます。
①着信:見覚えのない「+1」「+44」など海外の電話番号、または自動音声から着信があります。「カードが不正利用されました」「利用を一時停止しました」と告げられます。
②誘導:「詳しくは1を押してください」など、ボタン操作でオペレーターへの接続を促されます。ここで電話を切らずに進むと、本物そっくりの会話に移ります。
③聴取:カード番号、セキュリティコード、暗証番号、生年月日、住所などを「確認のため」として聞き出されます。答えてしまうと、その情報がそのまま不正利用やなりすましに使われます。

実際のセリフ・文面
三井住友VISAカード公式サイトが紹介している不審な電話の実例です(出典:三井住友VISAカード公式)。
「不審なカード利用があったので、確認のためにカード番号とセキュリティコードを教えてください」
ここが見抜くポイント:本物のカード会社は、会員本人が知っているはずのカード番号やセキュリティコードを、電話口でこちらから聞き出すことはありません。
「カードを作ったので本人確認をさせてほしい」として氏名・住所・電話番号を聞く手口もあります。
ここが見抜くポイント:覚えのない申し込みを理由にした本人確認は、まず詐欺を疑ってください。
JCB公式FAQでも「海外の電話番号からJCBを名乗る不審な電話の着信があった場合は、絶対に個人情報(氏名・生年月日など)を伝えずに電話を切ってください」と明記されています(出典:JCB公式FAQ)。留守番電話に残っていても、折り返し連絡はしないよう呼びかけています。
今日からできる対策
- 今すぐ:自動音声やオペレーターに、カード番号・暗証番号・セキュリティコードを絶対に答えない
- 今すぐ:海外の電話番号(+で始まる番号)からの着信は、留守番電話に入っていても折り返さない
- 1分でできる:手元のカードを裏返し、正規の問い合わせ番号を確認しておく(いざという時すぐかけ直せる)
- 今夜のうちに:スマホの設定で、海外番号からの着信を拒否・警告表示にする
- 不安なときは:電話を切った後、自分で調べたカード会社の正規番号、またはカード裏面の番号にかけ直して確認する
だまされる方が悪いのではありません。本物そっくりの自動音声や言葉巧みな話術で信用させるのが、詐欺を働く側の手口です。
家族ができること
- 離れて暮らす親のカード裏面の番号を、家族も一緒に控えておく(いざという時にすぐ確認できる)
- 「不正利用の電話が来ても、その場で答えずに一度切る」をあらかじめ電話で伝えておく
- スマホの「不明な発信者を消音」「海外番号の着信拒否」機能を、帰省時などに一緒に設定する
よくある質問
Q. 自動音声で「1」を押してしまっただけで、個人情報は漏れますか?
A. ボタン操作だけで個人情報が漏れることは基本的にありません。ただし、その後オペレーターに個人情報やカード番号を話してしまうと被害につながります。話す前に電話を切ってください。
Q. 本物のカード会社は、どんな電話番号でかけてきますか?
A. JCBの場合、「0120」で始まる無料通話番号か、「03」「050」などの国内市外局番を使い、海外番号からの連絡はないとしています(JCB公式FAQ)。不明な場合は、カード裏面の番号に自分からかけ直して確認してください。
Q. 不正利用の電話を無視しても大丈夫ですか?
A. 詐欺の電話であれば無視して問題ありません。本当に不正利用があった場合も、カード会社は公式アプリや利用明細、正規の窓口からの連絡で確認できます。心配なら自分からカード裏面の番号に連絡しましょう。
もし被害に遭ったら
結論:カード番号や暗証番号を話してしまったら、すぐにカード会社に連絡してカードを止めてください。お金のことで困ったら188、犯罪が疑われるときは#9110に相談できます。
| 窓口 | 連絡先 | こんな時に |
|---|---|---|
| カード会社(裏面記載の緊急連絡先) | カード裏面の番号 | カード番号や暗証番号を話してしまった直後 |
| 消費者ホットライン | 188 | 詐欺かどうか相談したい、お金のトラブル全般 |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 犯罪が疑われる、被害届を出したい |
個人情報を伝えてしまった後の具体的な対処は、個人情報を伝えてしまった後の対処|詐欺電話・不審サイト対策でも詳しく解説しています。

「不正利用」という言葉は、誰でも一瞬ドキッとします。だからこそ詐欺師はそこを突いてくるのです。慌てず、一度電話を切る。それだけで、あなたの大切な情報は守れます。
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出典:
JCB公式FAQ「JCBを名乗る電話がありましたが、本当にJCBからの電話ですか?」
三井住友VISAカード公式「『三井住友VISAカード』『ビザ・ジャパン』『Visa』を名乗る不審な電話にご注意ください」
日本クレジットカード協会(JCCA)「国内のクレジットカード会社10社と日本クレジットカード協会でフィッシングに関する注意喚起を実施」
国民生活センター「国民生活センターをかたる電話やメール等にご注意ください」