「警察庁」と書かれたサイトに、自分の名前が入った逮捕状のような画面が出てきたら、信じてしまいませんか。これが実在する「ニセ警察詐欺」の新しい手口です。警察はサイトで逮捕状を見せることは絶対になく、見た時点で詐欺と判断してください。
- 警察庁のサイトを模倣した「偽サイト」でだまし取られた被害額と手口
- 偽サイト・ビデオ通話で使われる具体的なセリフと見抜き方
- 「逮捕状」を名目にした要求にどう対応すればいいか
何が起きたか
結論:警察庁は2026年10月31日、警視庁・静岡県警・兵庫県警のサイトを模倣した偽サイトを確認し、だまし取られた被害額が約850万円に上ると発表しました。
警視庁と静岡県警の偽サイトを通じて現金や暗号資産(仮想通貨)をだまし取られた被害が確認され、未遂を含めると計6件、被害額は合計で約850万円に上ります(警察庁調べ、共同通信配信、2026年10月31日)。偽サイトは「捜査名目」で現金や暗号資産を要求する手口に使われ、ビデオ通話に誘導したり、偽の逮捕状を提示したりして信用させていました。警察庁の担当者は「警察がウェブサイトで逮捕状を提示することは絶対にない。不審な点があればすぐに相談してほしい」と呼びかけています。
ニセ警察詐欺の手口
結論:犯人は電話→LINEグループへの招待→偽サイトのURL送付→偽の逮捕状表示、という順番で信用させ、現金や暗号資産を要求します。

①接触:「あなたの口座が犯罪に悪用されている」「詐欺事件の捜査に関係している」といった電話で接触します(警察庁調べ)。
②信用させる:被害者を別のLINEグループに招待し、別の人物が警察官を名乗ってURLと「受理番号」を伝えます。クリックすると本物の警視庁サイトのように見える画面が表示され、受理番号を入力すると自分の名前入りの逮捕状のような書類が出てきます。ビデオ通話で制服や身分証を見せる手口も確認されています(いずれも警察庁調べ)。
③金銭要求:「身の潔白を証明するため」などの名目で、現金や暗号資産の提出・振込を要求します(警察庁調べ)。だまされる方が悪いのではなく、だます側がプロです。本物のサイトそっくりな画面を見せられて信じるのは、誰にでも起こりうることです。
実際のセリフ・文面
「あなたの口座が犯罪に悪用されている」
→見抜くポイント:本物の警察が電話一本で個人の口座状況を伝えることはありません。
「あなたに逮捕状が出ている」
→見抜くポイント:警察がウェブサイトや電話、ビデオ通話で逮捕状の内容を伝えることは絶対にありません。
「身の潔白を証明するには、資産の提出が必要」
→見抜くポイント:警察や検察が個人に資産の提出や振込を求めることはありません(いずれも警察庁調べ)。
今日からできる対策
- 今すぐ(1分):警察官・検察官を名乗る電話やビデオ通話を受けたら、その場で切ってください
- URLが届いたら(今すぐ):LINEやメールで送られてきたURLは絶対にクリックしないでください
- 不安なときは(3分):自分でブラウザに「npa.go.jp」と入力し直し、送られてきたサイトと見比べてください
- すでにURLを開いてしまったら(今すぐ):情報を入力していなければ、それだけで被害にはつながりません。画面を閉じてください
- お金や暗号資産の話が出たら(今すぐ):その場で電話を切り、#9110に相談してください
電話の本物・偽物の見分け方は警察から電話が来たら|本物かどうか3秒で確かめる方法でも詳しく解説しています。
家族ができること
- 今日の電話で:「警察からビデオ通話がかかってきたり、逮捕状が出ていると言われたりしても、絶対に信じないでね」と伝えてください
- 一緒に確認:警察庁の本物のサイト(npa.go.jp)をブックマークしておき、不審なURLと見比べる習慣をつけてください
- 約束しておく:「お金や暗号資産の話が出たら、必ず電話を切ってから家族に相談する」と決めておいてください
よくある質問
Q. 本当に警察からビデオ通話がかかってくることはありますか?
A. 警察官や検察官が個人のスマートフォンに直接ビデオ通話をかけることはありません。制服や身分証を見せられても信用せず、電話を切ってください。
Q. 偽サイトのURLを開いてしまいました。それだけで被害になりますか?
A. URLを開くだけでは被害にはなりません。個人情報の入力やお金・暗号資産の支払いをしていなければ、まずは#9110に相談し、様子を見てください。
もし被害に遭ったら
結論:お金や暗号資産を渡してしまった、または個人情報を入力してしまった場合は、すぐに相談してください。
| 窓口 | 連絡先 | こんな時に |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188 | 詐欺かどうか相談したい、お金のトラブル全般 |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 偽サイトを見た、個人情報を話してしまった |
| 警察(緊急) | 110 | いままさに振込や受け渡しを求められている |

本物の警察は、ウェブサイトで逮捕状を見せたり、お金や暗号資産を要求したりすることは絶対にありません。「もしかして」と思ったら、その場で電話を切ってよいのです。不安なときは一人で悩まず、#9110に相談してください。
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出典:
東京新聞「新たに警察庁『偽サイト』確認 2都県警で被害850万円」(共同通信配信、2026年10月31日)
警察庁「ニセの警察ウェブサイトに誘導する手口」
警察庁「ビデオ通話を悪用した”偽警察官・検察官”の詐欺に注意!!」